「第48回日本死の臨床研究会年次大会でポスター発表しました」
11月1日、2日に盛岡で日本死の臨床研究会があり、看護師丹羽と井戸がお供してくれまして、ポスター発表をすることができました。2泊3日の濃厚な旅を綴りたいと思います。

発表の前日に小牧空港からフジドリームエアラインズでフライトしましたが、盛岡は大雨というニュースが流れ、「また熊が出るよ〜」とスタッフ皆に心配されての出発でした。
出発前にはスタッフ皆で盛大な応援をいただきまして、愛を感じ、こんなに気持ちよく送り出していただけて幸せだなという思いと、クリニックの活動を多くの人に聴いていただくために頑張らないという思いを持ち飛び立ちました。
■1日目 夜花巻空港到着

雨降りで小寒い中でしたが、折角だから街へ繰り出さなければ!!と、盛岡名物キムチ納豆ラーメンで身体も心もあったまりました。1人カウンターは私の特技です。(笑)
看護師丹羽・井戸は私を追いかけて仕事終わりに新幹線飛び乗り、東北新幹線にまだ乗車中。本当に仲間の有難さを感じました。
■2日目 死の臨床研究会1日目+発表お疲れ様乾杯会


今回、私の発表のお題は「グリーフケアシステムの構築と10年の活動報告〜在宅療養支援診療所が支える遺族ケア」で、抄録・ポスターを作成し発表に挑みました。
開院当初からグリーフケアをやっていきたいという私の希望を、医師をはじめスタッフ皆を巻き込んで、理解と協力を得て継続し、10年の集大成として発表する必要があるのではないかと考え、まとめました。
現地では私の出身大学の先輩にも出会え、沖縄の病院の看護師様や横浜の訪問看護様にも質問などお声をかけていただきました。またいつも気持ちの良い連携をしてくださっている岐阜の総合在宅医療クリニックの皆様は発表中も頷いて聴いてくださり、リアルタイム中継をしてくださったようで心強い応援をいただきました。大きな輪がいつの間にかできて、多くの関心のある方々に届けられたことが何より嬉しかったです。

発表後は、丹羽と井戸が私のお腹と心を満たしてくれました。三陸の海鮮お寿司、名物納豆巻き、あら汁や天ぷら、最高の食と最高の仲間、そして達成感。遠く盛岡まで来てよかったなと思いました。
■3日目 死の臨床研究会2日目+統括管理竹地の合流

死の臨床の講演やワークショップでは、ニュージーランド出身のリース・グルート=アルバーツ氏(エリザベス・キューブラー=ロス博士とともに世界各国でワークショップを開催し、グリーフワークやグリーフケアについての先駆的な役割を担ってきた経験の方)のワークショップに参加でき、コンパッションとレジリエンスを養う機会となりました。
また、NHKエンタープライズシニア・プロデューサー下村幸子氏の講演もあり、下村氏が手がけたNHKスペシャル「命を診る 心を診る」をこの7月にリアルタイムで観ておりましたので、彼女がどうして人を追いかけ、医療者を撮り続けているのかの意図を知ることができました。
彼女の作品の「死」には悲しみだけでなく、豊かさと問いがある点がとても共鳴でき、また彼女の作品を観るのが楽しみになりました。
研究会が終わり…ホテルに統括管理の竹地が、「おつかれさま〜」と大きく手を振ってレンタカーでお迎えに来てくれました。紅葉を散策し、花巻で作家宮沢賢治が愛した「うな重」を贅沢に食し、この2泊3日の幸せな旅が終わりました。

人も景色も食べ物もみんな最高でした。
このポスター発表までのプロセス、に医師をはじめ、スタッフ皆のご支援ご協力が本当に有難かったです。皆に感謝して、また明日からこの学びを看護実践に活かしていきたいと思います。