急速な変化に十分対応ができたのか、抱いているモヤモヤ感を自由に表出し、ガンの方がたどる病の軌跡を共有することができたと思います。
12月11日に某看護学校へ在宅看護論の講義に須田看護師、一政看護師、丹羽で伺いました。
学生さんは実習で在宅での看取りを経験された方は少ないと思われる中、ACP多職種連携の大切さ、病院とは違う1人の療養者の方に沢山の多職種の関りがあることが感じ取れ「最期まで療養者の伴奏者」であることが在宅の魅力と感じて頂けたと思います。
学生さんへの講義は、未来の貢献の時間と思います。私も須田看護師のAYA世代、一政看護師の老年期での終末期の講義をお聞きした時は胸が熱くなりました。
感染対策の為に会話をせずに食事をしましたが、黙って食事をするのも味気なく、スタッフ家族のクリスマス動画を募集し編集して流すこととなりました。
ゲーム大会も自宅にあるボードゲームを持ち寄り、密にならないように開催しました。
犬山市議会では、市民又は市内在勤者が議会で発言する機会として「市民フリースピーチ制度(5分間発言)」が設けられています。そこで、11月30日の19時〜犬山市議会「市民フリースピーチ」へ参加して参りました。発言テーマは「在宅人工呼吸器装着者の非常用電源給付又は助成のお願い」です。
先日、災害対策訓練を行ったところですが、実際に購入し準備するには費用が大きく、直ぐに準備するには各ご家庭に大きな負担となります。他府県では「人工呼吸器装着者の非常用電源確保」に関する助成制度が整えているところもありますが、愛知県では医療機関向けのみ、犬山市にもそのような助成制度は整えておりません。
このスピーチ内容は12月15日議会の中の「全員協議」にかけられ、「必要なこと」として議論されておりました。今後、民生文教委員会で取りまとめをされるとのことです。
12月7日(月)「ALSの闘病をし、呼吸器は付けない」と自分の生き方を貫いた女性のデスカンファレンスに、担当ケアマネジャー、訪問看護ステーションの看護師・理学療法士が参加してくださりました。
晩秋の候、難病学会に院内難病グループの看護師 須田、一色、丹羽、そして長田4名がオンライン参加しました。
難病医療ネットワーク学会との合同集会であったため、病変の分布と臨床症状・臨床経過との関連性を持たせ、介入方法に議論されたことはALS長期療養者の情動制止障害をきちんと理解する機会となり、医学的視点で大変学びの多い有意義な学会でした。
11月10日に大口町の介護支援専門員研修の講義依頼を受けて2時間の講義を担当させていただき、「介護支援専門員として知っておきたい看取り期(エンド・オブ・ライフケア)の実際」をテーマに講義させていただきました。
今回、講義を担当するにあたり統計を調べました。令和元年度の高齢白書では全国の高齢化率は28.4%(最新)ですが、大口町は令和2年度9月1日現在22.9%と比較的高齢化率の低い市町です。
セミナー参加後、クリニック内でもアサーティブなコミュニケーションが取れるよう伝達講習会を開きました。円滑なコミュニケーションを個々が心掛け、情報共有や報連相をスムーズに行うことで、組織力を高めていきたいと思います。

先日、「在宅人工呼吸器装着ALS療養者のご自宅でどのような災害対策をしたら良いか?」を考え、結が備えている蓄電池と発動機を用いて、72時間人工呼吸器を維持する災害シミュレーション訓練を実施しました。

近い将来「ヘルプパット」の商品を身近で見ることが出来る日を楽しみに、介護現場の方々にも介護負担の軽減になっていくのではないかと心待ちにしています。
秋桜が綺麗に咲き誇る10月22日、13名のご遺族が集まってくださり「第9回結楽サロン」を開催することができました。
今年度、院長が掲げた「多様な声が響き合う場」というテーマをもとに新社屋の設立を目指していますが、サロンで思い思いに語り合い、心が浄化されるような場を創っていきたいと構想中です。
そして、その場に負けないように、私のグリーフケアの看護スキルも磨いていきたいと結〇日記を書きながら心に誓いました。
結ファミリークリニックは開院4期目となりますが、スタッフ・仕事量の増加に伴い診察車以外に4台社用車を購入し、計5台所持しております。そこで道路交通法に従い事業所内に「安全運転管理者」を置くことになりました。
先日、出先の高速道路インター休憩所の壁に、厚生労働省 都道府県労働局 労働基準監督署の啓発で「10月は年次有給休暇取得促進期間です」というポスターを発見しました。その中に「働き方の新しいスタイル」と、感染予防も相まって働き方の新しいスタイルとしての捉え方があるのだと改めて思ったところです。(※出典:厚生労働省 年次有給休暇取得促進特別サイト)
ALSの方の流涎(りゅうぜん)はしばしば問題になります。流涎とは一般的には「よだれが垂れる」ということであり、唾液が口腔内から外に出てしまうことです。唾液は1日に1L〜1.5Lくらい分泌されますが、のみ込むことにより流涎は起きません。
治療のひとつとして、今回低圧持続吸引器を利用した方法について紹介をいたしました。口の中に吸引チューブの先端(形は丸くなるなど工夫されている)を入れて、一方の先を低圧持続吸引器(もしくは自作の低圧持続ポンプ)につなげることによって、常に唾液を口腔内にたまらないようにします。
そんな熱い思いをもって、新規開業されます各務原にこファミリークリニック様へ在宅医療の制度や基礎知識をお話しさせていただきました。
本日は訪問診療についての研修を行いました。特別講師として結ファミリークリニック 統括管理補佐の野木森知香さんに来ていただいて、訪問診療・レセプト業務について基礎からしっかり教えていただきました。野木森さんのわかりやすい説明と詳しい資料で良い研修ができたと思います。
最後ですが、僕が診療させていただいている結ファミリークリニックの患者様、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。9月下旬から結ファミリークリニックの診療も再開しますので、改めてよろしくお願いします。
4月15日に開催予定であった「結楽サロン」ですが、新型コロナウイルス緊急事態宣言のため院内でも検討し延期にさせて頂きました。その後、状況をみながら感染予防対策を徹底し、7月15日にサロン開催が出来ました。
人が集まり、心の交流が希薄になりつつある世の中ですが、同じ病気と闘う大切なご家族に手と愛情をかけて在宅介護された方同士、話しながら笑い合ったり涙したり…深く共感しあえたのではないかと思います。ピア(同じ経験をした仲間)の効果を感じる会となりました。
自宅で療養される中で、時に点滴が必要となる場合が多くあります。病院とは違う自宅という生活の場で点滴を行う時、病院と同じような対策が必要なことと、病院とは少し違った工夫が必要となることがあります。
症状コントロールが取れ、自身のやりたい事ややり残した事をひとつずつクリアしていきました。山菜の芽が出始めお店にも並び始めた頃、容態が変わりました。亡くなる前日、奥様が大好きなこしあぶらを探され、天ぷらにして味わうことができ家族・訪問看護師と共に喜びを共有できたと報告をいただきました。
今回はWEB開催…参加している方と直接意見交換する機会が無くなり少し残念ではありましたが、抄録・ポスターを読んで下さった方から貴重なご意見・質問をいただきました。
今回の発表を通して、実践している場所は違うが同じような課題を抱え日々実践している医療者がいる事がわかり、また当院での取り組みに賛同いただく機会を得ました。
今回の研究テーマは「AYA世代がん療養者と死別した配偶者に限定したピアサポートの有効性について〜遺族4名のピアサポート後のアンケート結果より〜」です。クリニック開院からこつこつと日々の活動の中でグリーフケアの必要性・重要性を提言し、クリニックスタッフの理解と協力を得て、当院のグリーケアの取り組みの形を作ってきました。
統括管理須田・一政看護師を中心にお疲れ様会を企画してくださり、イタリアン料理店での格別に美味しいお食事をいただき素敵な時間でした。
6月に日本福祉大学の関連企業が運営する「kurasott(暮らしに“そっと”より添う)カフェユウナル東海」に、鈴木医師+スタッフ4名で行って来ました。
入口のドアが開くと左側に心温まる言葉のパンフレットを見つけました。「むすび図書」です。
1.医療事務スタッフの青山さんの小学生になる子どもさんがポスターと「頑張ってください」と応援メッセージと共にプレゼントしてくれました。
3.一政看護師の横浜のご在住のご友人。ガウン不足を知りご夫婦でガウンを手作りしてお送りくださいました。
4.訪問診療を利用され先日、ご自宅でご家族の手厚い看護・介護でご主人をお看とりされたばかりのBさんの妻と息子さんの妻とお孫さんで訪問してくださいました。Bさんが社長、会長をされていた会社で作成された「飛沫防止用パーテーション」をご寄贈くださいました。
外来受付に早速設置。しっかりした作りでクリアなボード、おつりの授受もできる小窓もついています。ちなみにBさんの会社は犬山市内にある「株式会社島由樹脂」さんで、犬山市にも先日たくさんの飛沫防止用パーテーションをこの新型コロナウィルスが早く終息するようにと寄贈されています。
その中で、感染予防対策方法について話し合い、出勤時の手洗いから始まる職員の1日の動きについてのまとめや、療養者向けのパンフレットの作成、連携施設への注意喚起について行いました。
個人防護具不足の問題は早急に解決するべき問題の一つです。クリニックではかがやき工房さんが出している動画を参考にフェイスシールドを手作りしたり、職員のアイデアからヘアキャップ、使い捨て長袖ガウンを作成しています。
2年間、仕事を続けながら、時に大学や実習に出かけながら学習を続け、この度無事に社会福祉士国家試験に合格することができました。
私たちが当院を創業してから、今年で5年目となります。これまでの4年間で、私たちは「いつまでも住み馴れた場所で安心して暮らし続けられる地域づくりをします」を理念に活動してきました。スタッフは13名まで増え、私たちが診ている療養者数は180名を越えました。
大変多くの目標が出されましたが、これからの一年間で個々人が目標を達成して成長できるよう、多面的にお互いの理解を深めて助け合えるようにしていきたいと思います。これまでこれら多くのことをまとめていたのは統括の須田でしたが、今回新たに事務の野木森が統括管理補佐に昇進しました。これからは須田をたすけ皆をまとめていってくれると思います。
さらに今年度は、新社屋の設立を目指していきます。テーマは「多様な声が響き合う場」としました。もともと「結」とは多様な職種の集まりを表します。違う点を認識しながらも受け入れ、影響しあい、違いが個性となって輝き、新しいものを創っていく場でありたい…そういう願いを込めました。
新型コロナウイルス感染症が大きな影を落としており今後はどうなっていくかは分かりませんが、明けない夜はありません。これからも着々と計画を実行に移し、実現していきたいと考えております。今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
1月18日、岡山県で開かれました在宅医療事務コミュニュ2019「医療事務ミーティングVol.2 〜繋がろう医療事務 in おかやま」へ参加してきました。
当日慣れない新幹線に乗り込み、岡山へ出発しました。まずはおすすめの岡山名物ばら寿司で腹ごしらえをし、いざ会場へ向かいました。
1月の終わり、ある方のデスカンファレンスに訪問看護ステーションの訪問看護師・言語聴覚士、ケアマネジャー、レスパイト入院でお世話になった病院のソーシャルワーカーをお誘いしました。
2月13日に、大阪府枚方市にあります株式会社スマイル代表取締役であり一般社団法人在宅医療事務協会代表理事であられます神原充代先生をお招きし、院内研修の一環で「在宅医療事務勉強会」を開催しました。
医療事務は他の医療機関とのつながる機会があまりないように思います。院内だけの勉強会だけではなく他の医療機関とのつながりを大切にし、一緒に学びいつでも相談できる仲間を増やそうと近隣のクニリックの方にもご参加いただきました。
暦の上では「大寒」といいながらも花のつぼみが膨らむような温かい日の続く1月末に、「第7回 結楽サロン」を開催いたしました。事前に近隣にお住いのご婦人から頂くお花の束には、黄色いチューリップが入っていました。
一足早い春の香るサロンには、5家族が集いました。神経難病を罹患し、長年献身的な介護を経てお母様を看取ったご夫婦。ご家族で力を合わせて幾度となく訪れたお父様の治療選択を振り返り、今なお苦しい胸の内を吐露された方。伴侶の数年の闘病を支え看取った後、遺品を手に「悔い」の気持ちを語ってくださった方。既に複数回の結楽サロン参加となり、いかに気持ちをコントロールして自分を奮い立たせているかをお話くださった方。当事者同士お一人ずつ丁寧に今の自分を語ってくださいました。
結楽サロンスタッフの役割は、参加者の「辛さ」に介入せず見届けることなのだろうと思います。実際に参加された方同士が深く頷き、互いに言葉をかけ笑顔を見せてくださる時には、サロンの役割を果たせているのだなと感じ、「また、会いましょう」と言い玄関までお送りします。
昨日予定を調整し、院長+スタッフ7名で今後の計画に向け、見分を広げクリニック運営に活かすため大曽根にある「ソーネOZONE」さんへベンチマーキングに出掛けました。
大曽根の地域性や地域課題を考慮した運営をされており、いくつかの団体が合同の会議をしながら建築・運営をされております。福祉事業も地域の中で役割を持ち、力となり地域に溶け込んでいました。
カフェのメニューには大学生が考えたメニューがあり、安価に借用できる集会場では「メルカリ操作方法セミナー」や「認知症予防のお話」、体操にお稽古等など様々なコンテンツが様々な団体により企画運営されいています。
会場は小牧市にある合掌造りのステーキハウス「大藏」さん。手入れされた日本庭園、鯉も泳ぎ素敵な場所で行われました。
2019幹事2人のビンゴは、ただのビンゴであるはずがありません。「ビンゴ」して上がったのち、くじを引き…そこにはミッションが課せられています。引いたボールにはスタッフの名前が記載されており、そのスタッフへの感謝を述べ熱い抱擁、ハグ!をするのです。
さすがアメリカ暮らしをしていた一政さんのアイデアが光ります。皆、普段伝えられていない感謝のことばを伝え、照れながら抱擁・ハグです。とは言えまんざらでもなく、熱い抱擁が何度か交わされました。

終盤には昨年とは少し変わり、「過去のことは忘れ、来年に向けて漢字1文字で表しプレゼン」の課題が与えられました。一人ひとり文字を片手にプレゼンです。
令和元年の終わり、ある方のデスカンファレンスの開催告知に、大変お忙しいところ12名もの多職種がお集まりくださいました。
短い実習の中で、在宅での看とりを経験できる学生は1人いるかいないか…学生さんの就職は、概ね病院の病棟へ行かれます。「病院から在宅」「在宅から病院」と在宅と病院の連携は様々ですが、病棟で看護に当たる皆さんに在宅で最期まで生き切ること、暮らすこと、その人に家族に寄り添い続ける看護とは…という視点でお話をさせていただきました。
寄り添い続けるには、時に創造的な工夫も必要で、凝縮した時間を費やすこともあること。その先には家族の満足とその後の暮らしの安寧に繋がること。グリーフケアの大切さや看護師の役割なども盛り込み、3人で交代しながら3人の方の事例のお話しをさせていただきました。多忙な中、一政看護師、長田看護師も学生にわかりやすい資料作りをして、素敵なメッセージを届けてくれました。